どんな商売にも欠かせない裏方の仕事、事務経理の仕事はとても重要です。ですがやり方を間違えるととんでもなく時間を取られますね。
もっと効率よく、できるだけ経費は抑えて、そんな願いが叶う方法はないものか
この記事のお悩み解決要点
会計ソフトを乗り換えを考えたいけど苦労してまでその価値はあるのか?
デスクトップ版しか使ったことがないけどクラウド版とはどんなものなのか?
これから会計ソフト取り入れるつもりだが初心者でも使えるだろうか?
本業で力を発揮するためには商売の土台である経営の基礎をしっかり固める。経理の管理ができていない事はふかふかの布団の上で積み木を積み上げるようなものだと思っています。
そのためにも会計ソフトは必要不可欠なのですが
どれを使ったらいいのかわからないな
乗り換えも大変そうだし
このように悩まれる方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、
- 会計ソフトを知識がない状態で未経験から始めるのは簡単
- 別ソフトからの乗り換えは戸惑うのが当然。だが慣れた後は飛躍的に便利で使いやすくなる
- 今後の商売の発展や仕事の効率化を考えるならクラウド版を取れ入れる価値アリ
自身も実際に昨年別ソフトに乗り換えたのですが、やはり最初はかなり大変でした。ぶっちゃけてしまえば今まで使っているのが一番使いやすい。「慣れ」ほど強力な味方はありません。
それでもよりパフォーマンスのよい製品を考える価値があるのは時代とともに働き方や働く環境、電子化の推進など変化は避けられないからです。
事務をやってくれている妻のためにもいいソフトを選びたいけど全部を試す時間はないな
自分に合う製品を選びたいけど選ぶのにもまた一苦労。各社無料お試し期間などあるものの、全部を試すわけにもいかないしできればシンプルにサッと決めたいところ。
そして使う人が使いやすいものを選ぶのが一番の選択!!
選ぶのに迷っている方のために少しでも選びやすくなるよう自身が実際に使ってみての感想も含めて全力でリポートしていきますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
個人事業主にクラウド会計を勧める5つの理由とデメリット
会計を管理する方法はいくつかあります。
手書き<エクセル<インストール型会計ソフト<オンラインでできるクラウド版
その中でもお勧めしたいのがクラウド版です。おすすめのポイントをギュッと絞って5つ紹介します。
製品版(デスクトップ型)との違い:携帯がガラケーからスマホになったくらい進化していた
- ネット環境があればアプリとの併用でいつでも使える
- 知識があまりなくても入力しやすくなっている
- 銀行やクレジットカードの連携で自動取込が簡単
- 突然パソコンが壊れてもデータが消える心配がない
- 離れている税理士さんにも相談しやすくなる
決してデスクトップ型を否定する意味ではありません。自身も開業から15年近くずっとデスクトップ型で経理の入力をしてきたので一番慣れています。では違いについて詳しく解説していきます。
経理の仕事は修業や資格が必須であることはなく、慣れてしまえば誰にでもできるものです。ただ、慣れるまでが少しややこしいし細かい作業がたくさんあって時間をとられます。
なのでそのハードルを下げてくれるのがクラウド版のお手軽感ですね。
逆に熟練の事務員には「かんたん入力」のようなものがかえって使いにくいかもしれません。でも大丈夫。その対処法についてはそれぞれ各社の使い方のところで詳しく解説したいと思います。
ここ数年の間にキャッシュレス化が進み、自身もキャッシュレス生活に馴染み、家計簿はアプリで管理できるようになりました。オンラインで口座連携することのメリットが非常に大きいと実感しています。
事業用口座も普段はネットバンキングを利用しているので、それはクラウド版で活かすしかありません。
でもうちの店長はキャッシュレスを食わず嫌いなの…
100%自動でとは言えないけれど最初に設定さえできれば70~80%は自動化が実現できるはず。
クラウドソフトの上司となって正しい指示を(システムに)出そう
データが飛んでしまう事ほど恐ろしいことはありません。実際に自身も昨年経験をし大事な写真データをたくさん失いました。データの保存については慎重にならざるを得ません。
各社ともにデータはクラウド上にバックアップされているので、ハードディスクが壊れてしまっても大丈夫ですし、セキュリティ対策も万全であると言えます。
画面共有できるのは本当に便利だと思います。どんな会計ソフトを使っていても税理士さんはきちんと見てくれるのは間違いないと思うのですが、デスクトップ型の時はパソコンそのものを見てもらわないと修正したりチェックができなかったんですよね。
自身はまだ変更して一年経っていないので画面共有した状態で実際にチェックしてもらったことはないですが、きっと使い勝手がよくなっているはずです。
クラウド版のデメリットは読み込み中のタイムラグと毎月のコストパフォーマンス
メリットがあれば当然デメリットもあります。
例えば「○○のデータを作成します」とか「読み込み中です」などの時間が発生してしまいます。大した時間ではないのですが、そこがデスクトップ型との大きな違いになります。
これまで買い切りのデスクトップ型の感覚でいくと毎月料金がかかるのか…と思ってしまうのですが、そうは言っても平均して月額1000円前後といったところなので思ったほど高くないんです。
それにデスクトップ版が安上がりになるかどうか?と言われればサポート料金が発生したり、大きな税改正があるときは買い替える必要も出てくるので一概には言えないのかなと思っています。
各社それぞれの条件や付加価値もありますのでこのあと詳しく解説していきますね。
クラウド会計ソフトの乗り換えを体験。慣れない作業に苦労も!それでも使いたいわけ
試してみたこと
他社データの取り込み
どのソフトにもデータ移行の機能が備わっているため乗り換えができるようになっています。ですが、実際乗り換え作業は大変でした。それぞれの製品にクセがあるからです。特に「やよいシリーズ」はさすがの王者的立ち位置だなと感じました。
乗り換えするときはデータの移行(インポート、アウトポート)しますが、データが「やよい」なのか「その他」なのか(ざっくりすぎ)それくらいの差別感があります。
他社データを取り込むために「形式」を合わせる(イコール)データを整えるのが面倒でしたね。
試してみたこと
金融機関口座・クレジットカードの連携
口座の連携はかなり入力の手間が省けますね。どんなに小さな商売でも銀行の口座を使わない人はいないでしょう。これは連携しておく意味があると感じました。
正直、通帳見て転記すればいいんだし…と何か月も放置するタイプの人間です。そうすると後々苦労するんですよね。
自動で取り込んでくれると本当に助かります。
ただそれも完ぺきではなく、入力のルールをソフトに覚えさせる必要があります。最初の設定が必要で大事ということですね。
そういう意味で肌感70%くらいの手間が省ける!という印象。
最初の設定はどうしたって手間がかかるよね
しかし今回乗り換えの最大の目的はその後の事務業を効率よくしかもコスパよくするにはどうするのがいいのか?ということで検証を始めたことなので、乗り換え作業でココロ折れるわけにはいきません。
やよいの青色申告オンライン
個人事業主向けなのがひらがな表記の「やよいの青色申告オンライン」です。
ちなみに私は何も知らずに開業時「弥生会計」のデスクトップ版を購入していました。値段も全然違うので高いな?と思ったら一度間違いを疑ってみてください。
あの頃もっと色々知りたかったと今になって思います。
やよいはダントツ知名度ありますよね。やよいの青色申告はデスクトップ版も17年連続売上実績ナンバー1という強い成績の持ち主。小さな会社や個人事業主には定番の存在ともいえます
クラウドソフトのイメージはなかったのだけど実際どうなの?
変に未経験者向けだけを意識した感じもなく、シンプルに作りになっているなと感じました
とはいえ、やよいの一番の強みは実はクラウド版よりもデスクトップ版なのだと思います
会計業務も慣れると初心者向けよりも簿記の知識が少しでもある人が使いやすいものの方が断然楽なんです。
2022年3月15日までの特別キャンペーンに注目
\オンラインもデスクトップ版もプランいろいろ/
白色申告 オンライン フリープラン | 青色申告 オンライン セルフプラン | デスクトップ版 青色申告 セルフプラン付き | |
料金 | ずっと0円 | 通常8000円 (年間) | 30日間無料体験版あり |
初年度無償 キャンペーン | 初年度 サポートプランは半額 | 初年度 セルフプランは0円 サポートプランは半額 | あんしん 保守サポート 初年度0円~ |
こんな人に おすすめ | 知識がないけど とにかく申告はしないと シンプルに | 複式簿記で 青色申告控除を受けたい 日々の業務を もっと効率よく | PCはWindowsだし 複雑な入力も サクサクやりたい |
老舗の安心感がいい。将来性を考えても会計は使いやすいデスクトップ版がいいと考える人
もっと詳しくやよいシリーズ
しかし比較すべきはこれだけじゃない
今後バックオフィスをどうコスパ良く使いこなすかという点も重要
で、こちら
マネーフォワード確定申告
正直私自身一番気になるクラウドソフトです。
強みは他業務との連携__給与、年末調整、人事労務など。
パーソナルプランなら年払いで月額あたり980円(月払いで月額1,280円)
これを3つ以上利用するならスモールビジネスプランにした方が安く上がる可能性は大きいですよね。
年払いで月額あたり2980円で色々使い放題に変わる
現在マネーフォワードクラウド給与と年末調整を使っています。理想はそれに加え勤怠管理も加えてまるっと管理できれば忙しいお店でもかなり助かりますね。正直かなり気になります。
マネーフォワードクラウド確定申告の使い勝手
知識ない人向けとある人向けの両方いいとこどりな印象
入力方法がいろいろある。経験があって簿記の知識がある人が手入力するときは仕訳帳入力か振替伝票入力がいいだろう。
あまりわからない人には「簡単入力」からお小こづかい帳感覚で始めてみるのもいい。
クラウド版で手軽にオールマイティに使いこなしたい。他業務との連携に期待を寄せたい人。
最初の一か月は無料でお試しできるのでもっと詳しく知りたいはこちらから
\他業種の方の導入例なども参考になります/
クラウド会計ソフトfreee
ビジュアルがおしゃれで始め方も本当に易しくできているのですぐに始められます。
家計簿感覚で入力できるしメインはスマホでも完結させられるように設計されていますよね。
ここから会計ソフトfreeeの確定申告を開くとことん初心者目線になってくれている安心感があります。
その反面、簿記の知識がある人には使いにくさも。
振替伝票や補助元帳など少し高度な入力の設定にスッと入っていけない
もし開業からfreeeを導入し商売も軌道に乗り、従業員を入れるようになったり他のバックオフィス業務が必要になってきたら
フリーにも当然人事労務や請求書サービスが用意されていて心強いです
freeeも最初の一か月は無料で始められます。直感的でわかりやすいホームページを覗いてみてくださいね。
会計ソフトfreee
スタータープランなら年払いで月額あたり980円
月払いなら月額1180円
30日間無料で始められます
会計ソフトを使うのは初めて。簿記の知識もあまりなく複雑な仕訳入力はあまりない人。フリーランスなど
まとめ:クラウド会計をおススメする理由
会計ソフトをとことん知りたいという思いから3つの新しいソフトを使ってみた正直な感想をまとめます
- 会計ソフトをこれから使う人も別の社から乗り換える人も連携のしやすいクラウド版は超おすすめ
- 乗り換えや最初の設定作業は苦労するが、今後のことを考えれば十分元が取れるくらい使いやすくなる
- どのソフトにしたらいいのか迷うときは、自分の業種やお店の規模、現金や紙ベースの取引などを元に考えてみるといい
- 料金設定は目先の金額だけで差別化するのは難しいのでサービス・サポート体制も一緒に考えるといい
全く初めて使う人で簿記の知識に自身がなくてもどのソフトもすぐに使えるようになるのは間違いありません。
そして乗り換えはやはり毎日の業務と同時進行でやる必要があるので楽とは言えませんね。なのでできるだけ最初から慎重に選ぶ必要があります。
とはいえ、10年前に一番使いやすかったものが10年後も一番ベストなパフォーマンスを発揮できるのかといえばそれは違うと思うので、時代とともに商売の現状・発展とともに考え直してみるのがいいと思います。
お節介ながらこの先もしばらく自分の現役会計ソフトに加えてこの3つのソフトを使い続けて本当の使い心地を検証していくつもりです。
それぞれのクラウドシステムについてももっと詳しく深彫りしていく予定。よろしければまた今後もこのサイトを覗いていただけると嬉しいです。
今回紹介したクラウド会計ソフト3選
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